優しさは要らない真実だけをもって
彼女の外見は彼の好みだった。
美しい彼女。
そして、その多大な情報と賢さで、
男性たちを虜にしてきたのだろう。
彼もその一人だった。
そんな彼女と比べられて
私のなんと劣って見えたことだろう。
知識も能力も無い。
ただの凡庸の女は立ち去るべきだと
それは明らかなのだ。
比べられて落ち込まない人間なんていない。
それを堂々と宣言して
彼女との毎日が楽しいと言うのなら
彼にとっては
それが何より幸福なのではないだろうか。
私に立ち去れと暗示しているような・・・
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恋の迷路に堕ちてしまうのは勘弁して。
あのドキドキで少女に戻ってしまう自分になるのは・・・
外見と心が違い過ぎて、チグハグチグハグ