世界のあちらこちらでは命を失くしてしまう人たちがいる。

戦争であったり、事故であったり。

病気で亡くなる人であったり、寿命であったり。

そして、今。

私もあなたもまだ生きている。

それは、すごいことではないか!

きっと、何か意味があるんだよ。

そう考えると、ロマンが広がる。

 

意味があるんだよ。

 

何も言わずに立ち去る。

これが私に残された最後の決断かもしれない。

彼が求めるような女性はこの世界には実在しない。

自分を救うのは自分自身でしかない。

彼はひとり、独りというけれど

他人を信じない、何も信じていない人間には

誰の声も聴く耳は持たないのだろう。

ただ頷いて、聴いているふりなのだろう。

彼は願いが叶わない。

私の願いは叶う。

その違いだ。

私は幸せにならなければならなかった。

それは、私に約束された運命だった。

私は幸せになって、人々を幸せにしなくてはならなかった。

彼は自分で幸せを掴み取る。

できるはずだ。

そう、信じてさえいれば・・・

「幸せになるんだよ」

 

不倫の嫌いな彼を幸せにできるのは私ではないだろう!?

 

私は悲しみを背負って、誰彼の幸せのために走るんだ。

普通の人が一番尊いと、そう信じて、

普通の人が誰彼の幸せを祈って、

世界を平和に導いていくんだ。

もう、私自身のことはどうでも良いんだ。